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上手に生きられない人間の暮らし。

組織とは何か

 相談室をおたすねくださる方の悩みの大半は、「職場の人間関係」に因んだことが多いです。

 暮らしていくためには、生活費を捻出せねばならず、一部の人を覗いたほとんどすべての国民は、「労働」をすることで生活費を得ています。

 そのため、生活費を捻出する経済活動を行っている団体、つまり組織に加入する必要があるのです。

 ここではその「組織」とは何かを良く理解して、不必要なストレスを職場から被らないよう、自身の認識を整理するセッションを行います。

 

①組織の定義

 組織は、「目的を実現するために、協力して働く集団」と定義することができます。

 目的を達成するために一人で事足りるのならば、個人事業主ということになるでしょうし、とても一人では担えない目的、例えば、自動車の製造などは多くの人が関わらなければ達成できないことなので、集団となり、個々人が影響を与え、与えられ、目的達成のために行動することになります。

 この組織を効果的に運用していくために、組織の所属している人が組織の掲げる目的に貢献しようとする意欲を持つことや、その集団に所属する人たちが、「共通の目的」として認識していることが重要です。

 かねてからビジネス用語として定着しているマネジメントは、この集団があることで生じる、経済や人間、情報など、あらゆる集団要素を想定して、目的達成のために効果的に配置しようとする働きかけのことを刺します。

 

②集団を管理する基本的な手法

 集団がただの集団ではなく、組織であるために、所属している個々人の権限や担う業務を定める必要が生じます。

 これが、課や、係、部長、社長などと呼ばれる肩書の本当に意味です。

 組織が効果的に機能するために、同じような業務は一つの係にまとめ、同じ業務を複数の係で行わないようにします。なぜなら、重複は無駄だからです。また、A係の作業量が100のところ、B係の作業量が50であるというような、極端な作業量の偏りも組織の効率的な運用の弊害になります。なぜなら、マンパワーの無駄や、過労によるマンパワーの低下につながるからです。

 また、組織には、様々な役職がありますが、これらはすべて、命令の統一化を図るためのものです。一人の社員に対して、部長と課長から、違った指示が来てしまったら、どうしてよいかわかりません。そこで、組織のトップの考えが、現場のスタッフまでブレなく伝わるために、ラインとも呼ばれる系統をその組織の中に作り出しています。このことで、誰が誰の監督をしているのかが明確になり、目的達成のための無駄や非効率などを改善しやすくなります。

 この系統には、権限と責任がつきもので、一人ひとりのスタッフには、割り当てられた権限と責任が与えられます。このことにより、一人ひとりおnスタッフが、サボることなく、一生懸命に働くようにしているのです。一方で、与えられた権限と責任以外のことには注力する必要がなくなり、ひとつの業務に集中できるようになるというわけです。